コペンハーゲンのアパートの白い天井に、金色の腕が左右に伸びた6灯のシーリングライト。灰色のソファで毛布をかけて本を読む後ろ姿、窓辺のモンステラ、木の低い棚

海外の部屋を訪ねる vol.02 コペンハーゲン

四時にはもう暗い コペンハーゲンのアパート

北欧の冬は、日の出ている時間が短くなります。コペンハーゲンでは十二月なら、午後四時を過ぎるともう暗い。一日のうち灯りをつけている時間のほうが長い街で、人は部屋の灯りをどこに置いているのか。居間、台所、玄関の順に見ていきます。

コペンハーゲンのアパートの白い天井に、金色の腕が左右に伸びた6灯のシーリングライト。灰色のソファで毛布をかけて本を読む後ろ姿、窓辺のモンステラ、木の低い棚

見るものを増やすための灯り

金色の腕が左右に伸びた器具が、白い板張りの天井についています。電球は六つありますが、部屋はさほど明るくありません。ガラスの球がむき出しなので、光より先に電球そのものが目に入ります。 窓の外は、向かいの建物の窓にも灯りがついています。北の街の冬は、外を見ても暗いだけなので、部屋の中に見るものが要るのだと思います。むき出しの電球も、窓辺のキャンドルも、たぶんそのためのものです。彼は毛布をかけて本を読んでいて、明るさが足りているようには見えませんが、不足しているようにも見えません。

この照明 ▸ LEDシーリングライト6灯 E26 調光調色

コペンハーゲンのアパートのキッチンの天井に、白いダクトレールと黒い椀型のスポットライトを三灯。棚の器と保存瓶に光が当たり、シンクでグラスを洗う後ろ姿、窓の外は雪

白と木の台所に、黒をひとつ

グレーの扉と木の天板の台所です。窓の外は雪で、昼でも光はあまり入ってきません。天井のレールに三つの灯りをつけて、それぞれ流しと棚と作業台へ向けています。 面白いのは、器具が黒いのに光の色は暖かいことです。北欧の部屋は白と木でできていることが多いので、黒い金物が一つ入ると全体が締まります。彼はグラスを一つ洗っているところで、それ以外には音のしない時間帯のようです。

この照明 ▸ LEDレールライト E26

コペンハーゲンのアパートの玄関ホール。白く塗った板の床と白い壁、天井に小さな丸いシーリングライトを一灯。壁のフックに厚手のコートとマフラー、床に革のブーツ、木のベンチ、窓辺にキャンドル

玄関は帰る人のために

白く塗った床の細長い玄関に、小さな丸い灯りが一つ。壁のフックに厚手のコートとマフラーがかかっていて、床にブーツが一足あります。 窓辺にキャンドルが置いてあるのが、この街らしいところです。北欧では冬の窓辺に灯りを置く家が多く、外から見ると建物ごとに窓が光っています。玄関の灯りも、住んでいる人のためというより、帰ってくる人のためのものかもしれません。奥の部屋の光が、ドアの隙間から漏れています。

この照明 ▸ LED小型シーリングライト 電球色 10W

この光のつくり方

光の色
電球色。白い壁と木の床の部屋に白い光を足すと、明るいだけで寒く見えます。
電球
ガラスがむき出しの器具は、電球そのものが見えます。多灯なら、その数だけフィラメントの形が並びます。部屋の飾りになるので、電球の見た目まで選びます。
玄関
小さいもので足ります。帰ってきて最初に目に入る場所なので、明るさより、ついていること自体に意味があります。
窓辺
北欧の家は窓辺に灯りを置きます。外から見た自分の家の窓も、部屋の一部として考えます。

天井に引掛シーリングがあれば、シーリングライトは差すだけで付きます。ダクトレールも、引掛シーリングに付けるタイプなら工事はいりません。レールを天井に直付けする場合は、電気工事の店に頼んでください。

この部屋の照明

LEDシーリングライト6灯 E26 調光調色

NN-CEI-16

LEDシーリングライト6灯 E26 調光調色

全光束 【6W】600lm/クリア電球【6W】810lm/【9W】850l…/色温度 電球色2700K~昼光色6500K調色可能/寸法 幅1158mm×高さ250mm/質量 1.5kg/口金 E26

ゴールドシルバー本体のみ(電球付属無し)40W形調光調色セット

価格 準備中

LEDレールライト E26

NN-SPO-17

LEDレールライト E26

寸法 (約)幅125×高さ252mm/質量 (約)295.3g/口金 E26/電源 100V 50/60Hz/材質 スチール(粉体塗装)、PC

ブラウンナチュラルブラックグレー

価格 準備中

LED小型シーリングライト 電球色 10W

NN-CEI-04

LED小型シーリングライト 電球色 10W

全光束 900LM/消費電力 10W/色温度 電球色3000K/昼白色5000K/演色性 Ra80/寸法 約Φ100mm×H56mm

ブラックホワイト電球色昼白色

価格 準備中

編集後記

この号を作りながら、暗くないだろうかと何度も思いました。日本の感覚だと、どの部屋ももう一つ灯りが要るように見えます。ただ、三枚を並べて見ていると、暗いことがそのまま居心地の悪さにはなっていない。明るさの正解が一つではないというのは、頭では分かっていても、写真で見るまで実感できませんでした。次はブルックリンです。天井の高さが、この号とはまるで違います。

文・写真=照明堂 編集部

発行=日本ネオン株式会社 2026年09月10日 掲載

この連載の家と人物は、照明の使い方を伝えるために構成したものです。掲載写真はイメージです。

ほかの部屋

パリのアパルトマンの居間の天井に、金色のアームが放射状に伸びた6灯のシーリングライト。緑のベルベットのソファで手紙を読む後ろ姿、大理石のマントルピースに一輪のダリア、窓の外は夕暮れの空とバルコニーの鉄柵

海外の部屋を訪ねる vol.01 パリ

夜が始まるまでの二時間 パリのアパルトマン

パリの夕食は八時ごろから始まる、とよく言われます。では日が暮れてから食卓に着くまでの二時間、家の人はどこにいるのか。居間、台所、屋根裏と順に見ていくと、灯りのつき方でだいたい見当がつきます。

ブルックリンのロフトのレンガの天井に、黒い6灯のシーリングライト。革のソファでノートを開く横顔、木箱に並んだレコード、鉄枠の大きな窓

海外の部屋を訪ねる vol.03 ブルックリン

工場だった建物に住む ブルックリンのロフト

ブルックリンには、工場や倉庫だった建物をそのまま住まいにしている部屋がたくさんあります。天井が高く、窓が大きく、壁はレンガのまま。日本の家とはいちばん条件の違う部屋ですが、灯りの置き方だけは持ち帰ることができます。

ロンドンのテラスハウスの深い緑の壁に、金色のアームと透明ガラスの丸い傘のウォールライト。革のひとり掛けの椅子で本を読む横顔、木の小さなテーブルにウイスキーのグラス

海外の部屋を訪ねる vol.04 ロンドン

壁の色が濃い家 ロンドンのテラスハウス

ロンドンの家は、壁の色が濃いことがあります。深い緑や紺に塗った部屋は写真で見ると素敵ですが、光をよく吸います。同じ器具をつけても、白い壁の部屋ほどには明るくなりません。それでもこの街の人が濃い色をやめないのは、暗さと引き換えに手に入るものがあるからだと思います。居間、台所、書斎と見ていきます。

地中海の白い漆喰の家のリビング。リネンのソファの横に、黒い針金の籠のライトが三つ付いたフロアライト。無花果をつまむ横顔、テラコッタの床、窓の外は夜の海

海外の部屋を訪ねる vol.05 地中海

白い壁は光を返す 地中海の家

ロンドンの家が光を吸うなら、地中海の家は光を返します。厚い漆喰の壁は白く、床はテラコッタ。同じ器具でも、こちらのほうがずっと明るく感じます。灯りの数を増やさなくていいぶん、どこに置くかだけを考えればよくなります。居間、台所、寝室と見ていきます。