
海外の部屋を訪ねる vol.03 ブルックリン
工場だった建物に住む ブルックリンのロフト
ブルックリンには、工場や倉庫だった建物をそのまま住まいにしている部屋がたくさんあります。天井が高く、窓が大きく、壁はレンガのまま。日本の家とはいちばん条件の違う部屋ですが、灯りの置き方だけは持ち帰ることができます。

光を横へ流す
レンガをアーチに組んだ天井は、見上げるとかなり高いところにあります。ここに丸い灯りを一つ吊るしても、真下だけが明るくなって、部屋の隅は暗いまま残ります。横に長い器具で光を左右へ伸ばすと、ソファにもレコードの棚にも、向かいの壁にも届きます。 彼は日曜の午後、ノートに何か書いています。窓が大きいので昼は明るいのですが、それでも灯りはついたままです。工場だった建物は奥行きがあるので、窓から遠い場所ほど昼でも暗いのだと思います。

向かいの顔が見える灯り
アイランドの上に何を吊るすかは、この手の部屋でいちばん迷うところだと思います。大きな傘を三つ並べると、向こう側に立っている人の顔が見えなくなります。傘のないソケットだけなら、視界をほとんど遮りません。 朝、コーヒーを淹れているあいだ、この家は静かです。鉄枠の窓の外は向かいの建物の壁で、朝でも光はそれほど入ってきません。フィラメントの電球が三つ並んでいるのは、明るくするためというより、その時間を区切るためのように見えます。

夜は机の上だけ
窓ぎわに置いた机の上だけが明るく、部屋の奥は暗いままです。ノートパソコンは閉じてあって、開いているのは革の手帳のほうです。 天井の高い部屋を夜に全部明るくしようとすると、かなりの数の灯りが要ります。そうするより、使っている場所だけを照らして、あとは暗いままにしておくほうがこの部屋には合っています。椅子の背に上着がかけたままなのは、帰ってきたばかりだからでしょう。
この光のつくり方
- 天井が高いとき
- 一台で真下を照らすより、横に長い多灯の器具か、レールで数を分けて光を横へ伸ばします。
- アイランドの上
- 傘の大きい器具を並べると、向かいに立つ人の顔が隠れます。座って話す場所なら、傘の小さいものか、傘のないソケットを。
- 夜
- 広い部屋を全部明るくしようとしない。使っている場所だけ照らして、あとは暗いままにするほうが落ち着きます。
- 光の色
- 電球色。レンガも木も、暖かい色の光のほうが色が濃く見えます。
天井に引掛シーリングがあれば、シーリングライトもペンダントも差すだけで付きます。クリップライトはコンセントに差すだけです。レールを天井に直付けする場合は、電気工事の店に頼んでください。
この部屋の照明
NN-CEI-10
LEDシーリングライト 6灯 E26 調光調色 スチール(粉体塗装)、天然木
全光束 【6W】600lm/クリア電球【6W】810lm/【9W】850l…/色温度 電球色2700K~昼光色6500K調色可能/寸法 幅1013.1mm×高さ306.7mm/質量 約2.02kg/口金 E26
価格 準備中
NN-PEN-03
LEDソケット照明 E26 ソケットH88×φ38mm
寸法 ソケットH88×φ38mm / コード長約1m/質量 194g/口金 E26/適合電球 60Wまで対応/材質 真鍮、PC
価格 準備中
NN-DES-06
LEDデスクライト 電球色 7W
全光束 630LM/消費電力 7W(50W相当)/色温度 電球色 3000K(LED交換不可)/質量 500g/電源 AC100V 50/60Hz
価格 準備中
編集後記
三つの部屋を並べてみて気づいたのは、どれも部屋全体を明るくしていないことでした。天井が高い部屋ほど、全部を明るくするのは無理があります。うちのカタログにも横に長い器具がいくつかありますが、これまでは「広い部屋に」としか書いていませんでした。正しくは「天井が高い部屋に」かもしれません。書き直します。次はロンドンの予定です。壁の色が濃い家の灯りを見ます。
文・写真=照明堂 編集部
発行=日本ネオン株式会社 2026年09月10日 掲載
この連載の家と人物は、照明の使い方を伝えるために構成したものです。掲載写真はイメージです。



